最高で本物の強さ

8月は様々なスポーツ観戦をしました。第100回の高校野球は 大阪桐蔭高校が春夏連覇、金足農業高校の健闘もあり、大いに盛り上がりました。また インドネシアで行われたアジア競技大会も 日本はメダルラッシュで、沢山の感動をいただきました。 

この健闘を見ていて、” 強さ ” って何だろうって考えました。私が修行させてもらっている京都の師匠は 20年以上お仕えしてますが、常に冷静な眼で物事を判断され、謙虚、礼節、敬いの精神を大切にされています。忍耐に欠ける人は、そのような無私なる精神を ” 弱さ ” にとらえる人もいますが、ゆくゆくは その温かさが 皆を幸せに導いてらっしゃることを 私は目の当たりにしています。それは時間が経つとわかる ” 強さ ” です。このような 器の大きな師匠 のお側に居れるのは 最高の悦びです。

逆に ” 強さ ” を外に向ける人がいます。皆様の周りにもいらっしゃいませんか? 世界の有名な政治家やカリスマ的な経営者、また 権力のある坊さんでも構いません。想像してみて下さい・・・そういう方は、遠目で拝見する分には 魅力を感じますが、近付くと大変です。その場 その場で発言が変わり、都合に合わせて口撃し、嘘にウソを固め、” 己の強さ・正しさ ” をアピールされます。そうしないと、自らの地位が守れないからです。残念ながら、そのような強さは ” 強がり(強我利) ” となります。その強烈な個性や才能に惹かれ、また 術のような言葉に酔いしれて 人は寄ってきますが、保身のため 縁切りを繰り返して 周囲を混乱させる・・・そういった話を聞くにつれ、先の師匠のように 自分に出来ることを地道に勤め、我をおさえ、時間に耐えながら、周囲を淡々と幸せにすることこそが ” 本物の強さ ” だと思うのです

いつも申しますが、強腕による輝きではなく、年齢を重ねるごとに いぶし銀のような光を出せるような方が本物だと思います。それは 器の大きさであり、時間が証明するものだと確信します。今夏は オウム真理教事件の節目でもありましたが、師匠を間違えると 人生が狂ってしまいます。

DJあおいさんのお言葉です。
強く見られたい人は
自分より弱い者を探します
強くなりたい人は
自分より強い人を探します

強く見られたい人は
常に自分が上となるコミュニティに身を寄せます
強くなりたい人は
常に自分が下となるコミュニティに身を寄せます

強く見られたい人は
自分が弱いことを認められない人です
強くなりたい人は
自分が弱いことを認めている人です

強く見られたいと思っている人が
弱い人なのです
強くなりたいと思っている人が
強い人なのです

見られたいのか
なりたいのか
他者評価が欲しいのか
自己評価を上げたいのか
他人は騙せても
自分は騙せない

弱くてもいい
強くなりたいと思える人であってください

高校野球では、金足農業の特集ばかり挙げられてますが、私は勝つことを宿命づけられ、優勝した大阪桐蔭ナインに感動を覚えます。優勝が決まった瞬間、主将の中川卓也選手の目から涙が止まりませんでした。「去年の自分のミスで負けて始まった新チーム。春夏連覇という目標だけをもって戦ってきた」と喜びを語り、西谷監督の「中川が作ったチーム」という言葉について問われると、言葉に詰まり「自分が作ったチームというよりは周りの皆を支えてくれて、受け入れてくれたおかげ。本当に感謝したい」とチームメートに感謝されてました。最後に「最高で本物のチームだった」と満面の笑みに、これこそが ” 最高で本物の強さ ” だと学ばせていただきました。彼こそ 時間に耐え、器を広げられた ” 強さ ” の手本であると存じます。我々もパフォーマンスではなく、心の底から沸き上がる 感謝やお陰、ご恩やありがとうを大切にしていきたいものです。合掌

中川キャプテン(右)と根尾副キャプテン(左)                                                   このまま謙虚、礼節、敬いを忘れなければ、明るい未来が待っていることと存じます^^

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