平成30年の修正会

本年も元旦に修正会(しゅしょうえ)を勤めました。老若男女を超えて 多くの参拝をいただき、皆で一年の幸せをお祈りしました。

修正会ポスター 篤信の方が、法要事にお作りいただいてます。

修正会ポスター  篤信の方が、法要ごとにお作り下さいます。

ただ 寺内としては、先代が往生し、弟子が巣立ち … 今年は住職一人で読経するものと思ってましたら、一昨年、得度を受けた中2と小6の息子達が「お父さん、僕たちがいるやん。頑張るわ!」と一緒に勤めてくれました。声を震わせながら、懸命に 読経の音頭を取る小僧達を、檀信徒の皆様は、暖かい眼差しで応援してくださいました。西願寺にとっては、阿弥陀さまから 嬉しいお年賀を頂戴しました。今年17回忌の先々代、3回忌の先代が居たら どんなに喜んでいることでしょう。極楽からの見守りに感謝です。
 

お経は技術ではありません。真心です。技術におぼれ、慢心してはいけません。これは弟子に強く指導していきます。

お経や法話は技術ではありません。真心です。” 真心の共有 ” が法要です。僧侶の自己満足ではいけません。正義におぼれ、慢心し、人を見下してはいけません。様々なお陰で生かされているのですから・・・。西願寺の指針は、謙虚に有縁の方に寄り添うこと。餓鬼にならぬよう、小僧に強く指導していきます。

高橋佳子氏のお言葉です。
人生に起こる出会いや出来事は、一見、何の脈絡もなく、私たちがたまたまそこに居合わせただけのように見えます。しかし、出会いや出来事の全体を夜空の星々のように眺めていると、無関係に思えた1つ1つが1本の糸でつながり、そこに星座が浮かび上がってくることがあります。私たちの意図や計画とは無縁に見えた日々の集積が、人生の星座を現そうとするのです。もし、人生の法則を知っているなら、さらにそれを見つけやすくなるはずです。(中略)アップルの創業者の故スティーブ・ジョブズ氏も、晩年、スタンフォード大学の卒業生へのスピーチの中でこう語っています。「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから、将来何らかの形で点がつながると信じなければならない」(『あなたがそこで生きる理由』三宝出版)

昨年は縁について深く考えさせられました。しかし、一歩づつ 心を込めて進んでいくうちに、多くの方のご尽力に恵まれ、様々な喜びや気付きがありました。一年前の環境では、思いもつかなかった結果がたくさん出ています。読者の方々も 今やっていることに「意味あるのかな?」って思うときもあるかもしれません。 人との出会いも、自分の周りで起きる出来事も、その最中は意味なんか分からないかもしれません。しかし、振り返ってみると気付くことがあります。「あ~ 仏様や先祖さんは このために、この日のために、あの時の出来事を用意してくれていたのか」って。ですから、理不尽なことや、意味なんか分からないことも、いつか必ずつながるんだと思っていた方がいいのです。何一つとして無駄な経験はありません。経験を無駄にする人がいるだけです。今を、この瞬間の連続を、本気で生きていこうと思う修正会でした。恩や感謝、有難うやお陰 … これに勝る幸せはありません。合掌

恒例のお清めとお守り授与。参拝者のご多幸をお祈りしました。

恒例のお清めとお守り授与  参拝者のご多幸をお祈りしました。

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