月別アーカイブ: 5月 2013

物語から学ぶもの

先日、山口県の大島に「琵琶説教」へ行って来ました。大島は 瀬戸内海に浮かぶ大きな島で、独自の文化が発達した 信仰熱心な地域です。お寺に5日間泊まり込んで、昼晩…8席を各1時間の説教でした。もちろん檀家さんが対象ですので、違う内容を8席です。今回は「法然上人御一代記」を8つに構成し、法然さまのご苦悩や悟りを琵琶で表現し、当時の日本へタイムスリップしていただきました。 私の筑前琵琶は”物語を語る楽器”です。古来より、心の重要な問題を人に伝える時には、物語が使われてきました。お釈迦さまのお経はもちろん、聖書の中のイエス・キリストの言葉も小さな物語の集まりで、それによって真理をお説き下さいます。なぜなら、心の問題は 数字化すると、独断や誤解、矛盾が生じるからです。デジタル化した現代では、頼りなく思えるかもしれませんが、心の問題は 数字では現せません。 例えば心拍数。心臓の動悸が激しい方も 理由は様々です。そのドキドキは 恋愛による嬉しさによるものなのか。あるいは 嫌な仕事の緊張からきているのか。まったく対極にある2つの状態でも、データにすれば同じ心拍数です。どれだけ精密な機械で測定しても、数値だけでは 心を外から判断することはできないのです。 その点、 琵琶は物語を語り 真理を伝えます。アナログな楽器ですが、演奏者による語りと、琵琶の音色による情景描写が一体となることで、一瞬にしてその場の空気が変わり、感情移入させられるのです。見えざる世界を、まるでその現場を見ておられるかのように涙を流されます。私自身、まだまだ精進が必要ですが、「法然上人御一代記」を制作し、日本有数の信仰ある寺院で長席の説教ができたこと、これは大きな自信に繋がりました。今後、数値では表しにくい真理を、もっと表現していけるようになれればと思います。すべてが経験です。大島の皆さん、大変お世話になりました。今回もお育ていただきました。合掌

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端午の節句(こどもの日)

「端午の節句(たんごのせっく)」です。「端」は「はじめ」という意味で、月の初めの「午(うま)の日」を「端午」といいます。古代中国では、5月は物忌みの月で、「午」は「五」に通じることから、「重日思想(じゅうじつしそう)=数字が重なると不吉なことがおこる」という影響もあり、5月5日が「端午の日」とされ、邪気を払う行事が行われるようになりました。 邪気払いの方法は色々ありますが、古来より 強い香気が厄を払うとして、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入ることで 無病息災を願う風習が残ります。鎌倉時代になると、葉が刀のような形をした「菖蒲」を「尚武=武を尚ぶ」とかけて、武具を飾って祝うようになったのが、現在の「兜(かぶと)」を飾る由来と云われます。また、江戸時代には勝負(しょうぶ)に勝つようにと、男の子の誕生を祝うようになったのが、現在の「こどもの日」に通じると云います。こう考えると 先人の様々な思いが、現代に影響してるんだと つくづく感じます。 このゴールデンウィークで 海外に出られた方も多いと聞きますが、逆に日本の素晴らしさを知るよい機会になったのではないでしょうか。最近は 他国との国防・領土問題、自主憲法の制定、主権の回復 等のニュースが盛んに報道されますが、その根幹は 日本の歴史と文化へ誇りを持たなければ解決できないことばかりです。我々は歴史の中に生きています。時間は現行進行形であり、その節目節目に、歴史を振り返り、教訓を学び、未来に活かさなければならないと思います。 本日は「こどもの日」でもあります。私が子供の頃、あるCMで「わんぱくでもいい。たくましく育って欲しい」というフレーズが流行りました(笑)。まさしく「鯉のぼり」はたくましさを表します。鯉が「登竜」というという激流を登り、竜になったという故事から、立身と健やかな成長を願うシンボルとなった云われます。将来の国を担うのは子供たちです。日本国の良さを共々に学び、社会全体で期待を託したいものです。合掌

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