月別アーカイブ: 5月 2015

出世間(しゅっせけん)ばなし

今月10日、東京のお寺で琵琶説教を勤めました。もう11回目のご縁ですが、年々聴衆が増え、今年も本堂いっぱいの200人の参拝者が来て下さいました。このお寺の聴衆は真剣です。メモを取られる方も多く、知的なメリハリのある都会の雰囲気が大好きです。将来は首都に庵を開き、信徒に布教活動をするのが 私の夢です。 法話終了後は、副住職に接待していただきました。以前も申しましたが、彼は修行道場の同期で 誕生日が同じです。まさに双子のような存在で、年に1度、語らうことを楽しみにしています。私が食事の美味しさに感動していると、彼はこんな事をつぶやきました。「今の喜びは、きっと過去世の子孫が僕たちに回向してくれてるだな」・・・ポカンとする私に彼は続けました。 「僕たちは今年で40歳になったよね。ということは41年前に過去世で亡くなっているんだ。つまり過去世から現世へは 四十九日で生まれ変わり、十月十日の間 母の胎内に入り 今の生がある。これで丁度1年だろ?だから41年前に過去世で死んでるのさ。そこで僕は思う。日頃 何げに嬉しい事があるのは、きっと過去世の子孫が 僕たちの冥福を祈ってくれてるからさ」 さらに「冥福の ” 冥 ” の字は、暗いという意味だけど、真っ暗闇ではなく、ほのかな光のある暗さを意味する。現世に絶望する人が多いけど、今こそ僕たち僧侶は、冥福の大切さを伝えなげなければならない。この教えを次世代につなげれば、必ず僕たちも来世で回向してもらえる存在となり、その時 また喜びを味わえる。そして そのことを知って感謝すれば、子孫にも幸福がおとずれるんだよ。僕たち僧侶は、” 人間という冥界 ” の中に ” 光 ” を感じることができる方向を示さなくてはならないんだよな」・・・もちろん、今の我々自身が先祖の幸福を祈り、回向するのも同じ理論です。生死を超えた過去・現在・未来はすべてつながっており、行い、言葉、行動は自分に返ってくるのです。このような輪廻(命のつながり)の思想を取り戻し、仏事を行うことによって幸福しかない世界が見えてきます。そうすれば ” 徳を積む ” と言うことも おのずと理解が出来るようになります。現代の幸福論は、いずれも ” 自分の幸せを第一 ” に考えるから歪みがでてくるのです。 彼は最後こう締めくくりました。「今の我々がすべきことは、南無阿弥陀仏を信じ、毎日を機嫌良く生きることじゃないかな。これで先祖も子孫も救われるんだよ。そんな中、一番してはいけないことは嫉妬、恨み、そねみ 等の暗い心。その念が過去・現在・未来のすべての縁者を不幸にする。そう考えると、来世の幸福を確信し、この世を ” 生きてるだけで丸儲け ” の精神で楽しめばいいんだよね」・・・彼との会話には、細かい悩み相談なんていりません。同じ方向を向いて、また 同じ時間生きている存在が居てくれることに本当に感謝でした。また … 続きを読む

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祝日の意義

大型連休の真っ只中です。皆様いかかお過ごしでしょうか。お寺は祝日に関係なく法務を勤めています。しかし、どんな忙しくとも 祝日の意義は忘れてならないと思っています。本来 祝日とは、” 国民がよりよき社会、より豊かにな生活を築きあげるため、自然への畏敬の念、歴史、文化を尊び、社会や先人、家族などに感謝をする日 ” です。ただの休日になってしまっては 何の意味もありません。そこで「国民の祝日に関する法律」を記してみます。 ・元日 1月1日    年のはじめを祝う。 ・ 成人の日 1月の第二月曜日     おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。 ・建国記念の日 政令で定める日     建国をしのび、国を愛する心を養う。 ・春分の日 春分日     自然をたたえ、生物をいつくしむ。 ・昭和の日 4月29日     激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。 ・ 憲法記念日 5月3日     日本国憲法 の施行を記念し、国の成長を期する。 ・みどりの日 5月4日     自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。 ・こどもの日 5月5日     こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。 ・ 海の日 7月の第三月曜日     海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。 ・ 敬老の日 9月の第三月曜日     多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。 ・ 秋分の日 秋分日     祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。 ・ 体育の日 10月の第二月曜日     スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。 ・ 文化の日 11月3日  … 続きを読む

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