コロナウィルスの蔓延が また活発になってきました。第三波の到来とも言われ、先行きが見えない不安に世間のイライラを感じます。コロナ禍が続く中、特に若い女性の自殺者が増えているようです。30代以下の女性の8月の自殺者数は193人と前年8月に比べ74%も増え、10代では去年の3.6倍にも上るようです。
西願寺も住職がご祈祷や護符、姓名判断をかじっていることが口コミで伝わってか、例年にないほど悩み相談で来寺される女性の方が増えました。私も時間が限られてますので十分な事ができませんが、結局、念力や占いというものを超えて 話したいという思いでリピートされる方が多い傾向にあります。人間は深い部分で共感してくれる人を求めてるんだ … と思う今日この頃です。
悩みの根源に多いのは ” 疑いの心 ” です。コロナ蔓延で国をあげてのリモートワーク(遠隔での仕事)が推奨されてます。SNSの普及で便利になり 世界が広がったように見えますが、結局 人間同士の本質的な付き合いではなく、バーチャルの世界では 人を能力や興味の対象として見てしまい、用が済めば使い捨て状態 … 発信者は その期待に応え続けることに疲れてしまい、最終的に 一番大事な現実の運気を下げてしまってる方が多いように見えます。常に魅力的で いい人を続けなくては認めてもらえないんじゃないか … 時代の流れに乗り遅れるんじゃないか … 勝ち組に入らなくてはならない … という焦りと、他者に対する ” 疑いの心 ” が本当の自分を見失い、不安や孤独を生んでいるのではないかと思います。
DJあおいさんのお言葉です。
疑う人は裏切られますよ
なぜなら裏切られるまで疑うからですよ
悪い予感ほどよく当たるのは
不幸しか信じていないからですよ
例えば恋人のスマホを覗き見たとして
そのスマホの中に不安を裏付けるものがなかったとしたら
『よかった、何もなかったんだ』と安心できるでしょうか?
疑う人はそれで安心することはありません
スマホ以外のところに不安を証明するものを探すだけです
不安を裏付けるものが見つかるまでずっと疑心暗鬼なまま
その人がどんなに潔白を証明しても安心することはないでしょう
なぜなら『幸せ』というものが信じられないからですね
幸せというのは薄氷の上にいるようなもの
不幸というのは揺るがない大地にいるようなもの
幸せはときに裏切るけど、不幸が裏切ることはありません
裏切られることを過剰に恐れている人ほど
幸せを疑い、不幸を信じてしまうということです
そういう意味で言えば地べたまで落ちてしまった方が楽なんですよ
不幸体質な人というのは不幸の方が居心地がいいんですね
だから『幸せ』というものに疑心暗鬼になってしまうわけですね
自分が幸せであることを信じたからといって
そのまま幸せになれるわけではないけども
自分が幸せを信じなきゃ
いつまで経っても幸せにはなれない
おそらく相談者が住職に求めるのは安らぎであり、信じる心なんだと思います。そこには、私に求める能力や刺激的な現象を超えた、本当の自分を見て欲しい気持ちがあるんだと思います。人は何かを信じてしか生きていけません。食事をするのにも 毒が入っていないことを信じてるから食べられます。車の運転するにしても みんながルールを守ってくれるということが前提だから走ることができます。というように、人は信じることができなくなれば、幸せという心安らかな境地には至ることができません。私にできることは大いなるものに手を合わせて 信仰心を養っていただく為のお手伝いです。現象的には微々たる調整ですが、人間にとって最も大切なことです。少しでも皆様が良き方向にいくよう、心よりお祈り申し上げます。合掌