牛頭天王像の安置(廣峯、八坂、今宮、津島の御魂をご勧請)

本年最後のブログです。今年はコロナウィルスが全世界に猛威を振るい、現在も継続中です。人間が想定していた色々な出来事がもろくも崩れ去ってしまい、これほど「諸行無常」を感じた年はありません。今年一年、コロナだけが思い出となるのは嫌です。未曾有の年となった令和2年の総決算として、疫病封じで名高い 牛頭天王(ごず てんのう)の仏像を製作しました。

牛頭天王像(昭憲念持仏)

牛頭天王とは、お釈迦さまが説法を行った祇園精舎の守護神で、とてつもない霊力を持たれた神仏です。古来より 日本でも牛頭天王信仰は盛んでしたが、明治時代の廃仏毀釈で牛頭天王はスサノオノミコトと同一化され、その存在は人為的に消されてしまいました。今でも各地にある祇園社、八坂社という神社は牛頭天王をお祀りしていた名残になります。では牛頭天王の御魂はどこにいかれたのでしょう? その存在を探してらっしゃる方に、霊能者の桜井識子さまがいらっしゃいます。この方によれば、現在 そのご存在が確認できる神社は4社あり、廣峯神社(姫路)八坂神社(京都)今宮神社(京都)津島神社(愛知)と言われます。私は、この仏像を通じて4社の御魂と交流をしたく、出来上がった念持仏を持って 4神社で神恩感謝のご祈祷をしていただきました。

4社でご祈祷後の念持仏
眼力が変わりました・・・
廣峯、八坂、今宮、津島の牛頭天王が宿って下さってるのを感じます。
【念が強いため、しばらく秘仏といたします】

普段は住職が様々なご祈祷をする側で、逆にしていただくのは緊張しました。何が不安かと言えば、それぞれの神社で私の念いを受け止めて下さるかということです。僧侶が仏像のご祈祷をしに神社を回るというのは滑稽かもしれません。しかし、私はいたって真剣です。このブログ内で笑われるのはいいですが、失礼ながら4神社でその願いを受け止めて下さるかが本当に不安でした。各神社ではそれぞれ応対して下さり、無事にご祈祷いただきました。無理を申したにも関わらず、丁寧に応対してしていただいた各神社には心より感謝申し上げます。逆に言えば、皆様方が住職の所に依頼して下さる願いは切実で、私にとっては多くの中のお一人ですが、皆様方にとっては真剣そのもの・・・丁寧に受け止めることが大切なことだと学びました。

先述の牛頭天王の功徳を伝えて下さった桜井識子さま。お話がしたくて仕方ありませんが、お姿を隠してらっしゃるのでお出会いできる術はありません。しかし 知らぬ間に会っていたようです。著書で私の印象を語って下さってる文章がありましたのでご紹介します。私が勤めている寺院を参拝され、その感想を述べられた後の追記部分です。

と、ここで終わるような書き方をしていますが、もうひとつ、絶対に書いておきたいことがあります。
こうして私は結構長い時間を本堂で過ごしました。最初は受付に女性が1名だけでしたが、後から僧侶の方が1名来られて、受付には2名おられました。何事かお仕事の話をされていたようでした。
私は本堂でずっとひとりでしたし、あっちを見たりこっちを見たり、また戻ってこれを見て・・・というふうに思いっきり見学させてもらっています。ですから、本堂を出る時に会釈だけでもしておこうと受付のほうに顔を向けました。
こちらが頭を下げる瞬間に、お2人ともが ” にっこり! ” と音がするくらい、とびきりの笑顔で頭を下げられたのです。その瞬間に心の中にお花が咲いたような、ものすごい温かいものを感じました。
最後の最後までなんて素晴らしいおてらなんだろう、と思いました。お釈迦様の波動が行き渡ったお寺です。
朝一番の参拝だったので、良い心に整えていただけてありがたかったです。このお寺をでて普段ならちょっとイラッとするであろう出来事がありましたが、全然腹が立たず心は平和なままでした。ここのお釈迦様は本当にすごいです。

(『京都でひっそりスピリチュアル』宝島社 桜井識子)


八坂神社本殿の上に、口を開けた狛犬が出て下さいました。
桜井識子さまも同著書で八坂神社の狛犬と対話をされています。

牛頭天王はお釈迦さまの守護神。私も清凉寺(嵯峨釈迦堂)で釈迦如来像に仕えて25年なりますが、様々な寺社仏閣を巡られてる識子さまより 釈迦如来像の波動と一体になってるとお褒めいただいてました。このお言葉を励みに、微力ですが 様々な悩みを抱えた方の念いを受け止められるよう精進致します。来年は皆様にとって さらに良い年であるよう、心よりお祈り申し上げます。佳いお年をお迎え下さいませ。合掌

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