今年は出家をして30年目の年でした。18歳で故郷を離れ、クリクリ頭で京都の修行道場に向かった緊張感が懐かしく思います。
修行中、色々な方とご縁がありました。
それにしても若いです(恥)
ある時、女優の真野響子さんが訪ねて来て下さいました。
様々な方に影響を受け、自分には何ができるか?を考えてきました。
修行中の若造が、能楽師の梅若六郎さまと
対談させていただきましたも よき思い出です。
そんな私も、僧侶として やりたい夢を持つようになりました。
一つは、私の住職代で授戒会(仏教の心構え)、五重相伝(念仏の心構え)の2つの道場を檀信徒に提供する。
※西願寺では20年ごと、住職一代で どちらか一つを開催するのが通例でした。
二つは、故郷・近江八幡にある大ホール会館で、満席の観客に琵琶説教を披露する。
※琵琶を方便として、今まで仏縁が薄かった方々を集めて講演をしたかったのです。
今年は、この2つの夢が一気に叶った年でした。ほとんどの皆様は、しょーもない夢だと思われるかもしれませんが、住職の夢は 権力や財力、組織力で作られたものでなく、長い期間をかけての信用(仏縁)で達成できるものを目指しました。縁ある全ての方々に感謝をし、今、しみじみと喜びを噛み締めています。
中学時代からの座右の銘
猪木さん、私のロマンが叶いましたよー!
今回は、二つめの夢が叶った 成道会(市民のつどい)のご報告をします。
会場となった近江八幡市の男女参画センター
やはり晴天!
様々な役員さまにお世話になりました。心より御礼申し上げます。
数ヶ月間、市内の至る所にこのポスターが貼ってあり、
時節柄、体調管理が本当に大変でした(汗)
誰にも代わってもらえないプレッシャー、、、(^_^;)
成道会(じょうどうえ)とは、お釈迦さまの悟りを祝う法要です。
宗派を問わず勤める行事です。
コロナの影響で4年ぶりの成道会となりましたが、
300人を超える方々がお集り下さいました。
この会は、西願寺や浄土宗のバックアップがなく、様々な
宗派の方や一般の方々が集まって下さるから尊いのです。
組織の集客ではなく、聴きたい方が足を運んで下さる・・・
昭憲の説教を聴きたい! この状況での布教が 私の夢でした。
みんな真剣です。
私も全身全霊をかけて語ります。
前回は、平成15年の第20回の成道会に
清興(琵琶伝道)で出演しました。
清興は、びわこのーと さん
ヴァイオリン、ヴィオラの演奏でした。
今回は 講師でのご依頼
過去、成道会に2度 出演された方はありませんので、
これは素直に自分を褒めてあげたいです。
布施を中心に法を説きました。
演目
祇園精舎、勧進帳(安宅の関)、鵯越の逆落とし
勧進帳を読む住職
今回は 義経、弁慶らが八幡さんに加護を祈る場面です。
近江八幡の地名も 八幡さんから付いていると云われます。
近隣には義経元服の池もあり、琵琶演奏の際には、
モノ(源平の亡霊)が喜んでいる感じがありました。
中高年のアイドルもさせてもらいました ♪(笑)
今年一年、お世話になりました。これからも ゛私のロマン ゛を求めて精進しまーすo(^▽^)o合掌