小寒

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。暦は「小寒(しょうかん)」となりました。「小寒」とは、寒さが最も厳しくなる前とか、寒さが加わるという意味で、いわゆる「寒の入り」のことです。寒中見舞いは、本日から出し始めます。

皆様、どのような正月をお過ごしでしょうか。盆と正月は、日本の伝統的な二大行事ですが、最近は長期休暇を利用して、家を空ける方も多くなりました。しかし 盆と正月は、故人や先祖が あの世からお帰りになる期間であり、特に正月は「松の内」という呼び名の通り、「(先祖を)待つ」が訛ってできたという説もあります。本来は、家族親戚が集まって 神仏に思いをはせたり、先祖とともに楽しく過ごすというのが正月でした。

とんちで有名な一休さん(一休宗純)は、こんな歌を残されています。

「門松(かどまつ)は 冥土(めいど)の旅の一里塚(いちりづか) めでたくもあり めでたくもなし」

年齢を「満」ではなくて「数え」で数えていた時代には、誕生日ではなく、正月がくる毎に一つ年齢を加えていきました。めでたい門松も、それを立てるたびに年を重ねることから、次第に死に近づく 標示だと詠まれたのがこの句であります。「絶対の幸福」は、死を超越したものでないと得られないという警鐘ですね。

正月の「正」の字は「一+止」でできてます。何かと慌ただしい現代人ですが、どうかまって、「人生の目的(自らの魂の行き先)」を見つめる月にしてください。菩提心をつにむることができれば、阿弥陀さまはもちろん、ご先祖さまも応援して下さり、「絶対の幸福」が得られます。その答えは、南無阿弥陀仏の中にあります。今年も1年、共に仏法真理を学んでいきましょう。宜しくお願いします。合掌

 

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