本日7月15日は牛頭天王の縁日です。京都では祇園祭が盛大に催されてます。
このブログによく出てくる牛頭天王。祇園精舎の番人で、疫病封じの神としても知られ、明治時代の廃仏毀釈まで全国津々浦々、熱心に信仰されていた神です。琵琶説教師として諸行無常のシンパシーを感じ、コロナウィルス感染拡大を機に オリジナルで仏像を制作してもらいました。現在は住職の念持仏となっています。
縁ある方々を疫病(コロナウィルス)から護っていただきたく ご祈祷を続けてきましたが、1年前に一定の収束気配になりました。そこで 信仰の軸を阿弥陀如来に戻そうと思い、感謝を込めて玉眼を入れさせていただだきました。今後も牛頭天王への変わらぬ信仰はもちろんですが、さらなるパワーアップをされ、様々な悪鬼妖神に睨みを効か利せていただくことを念じ、決断しました。
京都にある北大路極楽堂さまにお願いをし、有数の京仏師をご紹介いただいての大修補でした。
牛頭天王像と共に、頭上の牛にも玉眼を入れていただきました。
完成仏への玉眼は困難を極めるようです。後頭部を縦に削り、後から真っ直ぐはめ込む技術だとお聞きしました。これは勘による一発勝負で、熟練仏師でも失敗の可能性があるようですが、今回は4点すべて成功して下さいました。修補で削られた跡も目立ちません。日本の伝統技能の素晴らしさに感嘆しました。
廃仏毀釈で牛頭天王が消されてから 今年で丁度150年が経ちました。令和に降臨される牛頭天王像が完成し、本当に嬉しく思います。今後とも見守りをお願いします。合掌