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琵琶法師 金森昭憲

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琵琶法師 金森昭憲









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掲載記事

金森 昭憲


滋賀県近江八幡市出身

人間国宝 山崎旭萃
総範に師事し、筑前琵琶を習得。

琵琶 弾き語りのあとに、物語の教訓をお話します。

・浄土宗 西願寺住職
・浄土宗芸術家協会 会員

金森昭憲
「琵琶」との出会い
京都のお寺(嵯峨釈迦堂・清凉寺)に修行中、宿舎内で江頭法輪(えとうほうりん)氏の琵琶のテープに出会い、感銘を受けたのがきっかけです。江頭氏は昔、清凉寺内におられた琵琶法師で、教育を宗とした琵琶を語っておられました。10歳の頃、法隆寺で初めて聴いた琵琶が師の演奏で、憧れの江頭氏とこのような形で再会したのは仏縁を感じます。

「琵琶説教師」とは
琵琶は物語を語り、楽器自体は効果音の役割をしています。琵琶の物語は「諸行無常」という強いメッセージを発していますが、最近は古典芸能化し、 その教訓を糧としようとする方が少なくなりました。そこで私は自らを「琵琶説教師」と名乗り、琵琶演奏の後、教訓をお話する時間をとっています。 出来るだけ平易な言葉を使い、わかりやすい琵琶や法話を心掛けています。

「琵琶説教」で志していること
物語はイメージの世界です。この中には時間や空間が今も尚、生き続けています。私自身も情景を伝えるため、必ず現地に行って遺跡や風景を見て布教するように努めています。 便利な世の中ですが、本物を生で見ることが大事だと思います。知識だけではわからない世界を伝えられれば思っています。

語る物語、その内容
「琵琶説教」は全体で1時間程頂戴してます。琵琶は20分程で、あとは法話になります。琵琶演目は、『平家物語』の「祇園精舎」「熊谷発心」「那須与一」 「勧進帳」「鵯越えの逆落とし」等を得意としています。その他、「耳なし芳一」「忠臣蔵」「豊臣秀次」「黒田武士」「方丈記」「大坂の陣 淀君」「戦艦大和」。お能の「隅田川」「土蜘蛛」「道成寺 安珍と清姫」。 仏教物語では「法然上人御一代記」(全四段)、「幽蓮房円照」「重衡受戒」「二祖対面」「二河白道」「紫雲石」「黒谷の法然上人(浄土宗開宗850年記念琵琶)」「親鸞聖人 板敷山」「蓮如聖人 吉崎炎上」「高野山 お照の一灯」「良寛どの」等を語ります。

この布教を通じて目指していること
現代はテレビやパソコン・携帯等の影響で、視覚からの理解が主となり、イメージ力が育たない若者が増えてきたようです。そこで、心を鎮めて想像力をかき立てるこの楽器が、 布教の一躍を担えればと考えています。「琵琶説教」から日本の文化の素晴らしさ、過去の偉人や英霊、神仏やご先祖様のお陰などを感じる方が増えていけば幸甚です。


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