月別アーカイブ: 8月 2013

交ぜ書き語

先日「地蔵盆」を勤め、ようやく盆行事が落ち着きました。地蔵盆は関西の風習で、子供のお祭りです。普段 お寺に縁のない子達も、健気に手を合わせてくれました。どれだけ時代が変わっても、このような機会は必要だと思います。子供達の幸せを 心よりお祈りしました。 さて、子供の地蔵盆にちなみ、最近 気になっていることを述べます。それは「子供」という字。昨今、テレビや新聞など各メディアの報道で、「子ども」という“交ぜ書き語” がよく見られます。その理由は 、「子ども」の方が優しい印象を与えるといった理由や、「供」は「大人のお供(とも)」「子どもを供える」を連想させて人権侵害にあたるという言い分だと聞きました。私は「『供』は『人と共にあり』」と教わった世代なので、正直 混乱しています。また 知人は「試験で子供と書いて減点になった」というから驚きです。 “交ぜ書き語” の是非はわかりませんが、言葉は国の根幹です。しっかりとした議論もなく、 ふぁっとした民意 で 日本の基礎が変わるのは 危ないことです。私は 政治家や学者でもありませんので 中道の立場ですが、まず「基本に忠実」ということを忘れては、世の中がバラバラになると思いました。 琵琶説教の際、たまに依頼者から「宗教の話だけはやめてくれ」と釘を刺されることがあります。宗教家に宗教の話はNG・・・笑うに笑えません。これも ふぁっとした民意 で、「宗教=悪しき洗脳」と思ってらっしゃっるのだと存じます。そう考えると、子供が感謝を捧げる地蔵盆は 悪しき洗脳になるのでしょうか。「偏った教育」と「悪しき洗脳」は紙一重です。戦後、人々が何の問題意識もなく行動してきたところに、今日の教育が歪みが出てきたのは間違いありません。「世の中が何となくそうだから・・・」という判断で皆が動くと、この国の基軸がなくなってしまいます。 昨今は、国際化が叫ばれて久しいですが、まず「基本に忠実」こそ 国際社会に対応する第一歩ではないでしょうか。まず この国を知ることです。幼少期からの英語教育も結構ですが、それ以上に母国語は大切です。”交ぜ書き語” は、無頓着な方から信条をお持ちの方まで様々だと思いますが、これこそが 現代の縮図だと思いました。合掌 このほど、下村博文 文部科学大臣が、文部科学省で公用文を作成する場合には「子供」と表記するように省内で指示を出されたようです。  

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パレートの法則

昨日で西願寺の盆行事が終了しました。もちろん、他寺院への盆手伝いは まだまだ続きますが、今年も主催行事を無事に勤められたことに安堵しています。盆行事は 分刻みのスケジュールで、その間に 通常の仕事も同時進行です。限られた期間で、何百軒というお詣りです。どんな状況でも、人々に「手を合わす心」を持ってもらうようにするのが僧侶の真骨頂ですが、人間の「時間」や「体力(精神力)」には限りがあります。奉職寺院の若い僧侶は、お盆での檀家さまとのやりとりに苦しみ、そのコツを聞いてきました。 「パレートの法則」(80:20の法則)というものがあります。これは「世の中の出来事のうち、80%のことは20%の要素が握っている」という法則です。 ・事故の80%は、20%の部品が原因で起こる。 ・税金の80%は、20%の上位所得者が払っている。 ・営業利益の80%は、上位20%の営業マンが稼いでいる。 ・売上げの80%は、20%の優良顧客の買い物が占めている。 このように、物事にはツボとなる部分(20%)が必ずあります。つまり、重要な20%を押さえれば、80%の成果を得ることができ、その分、時間や体力を多方面に使うことが出来るという法則です。お盆の時期は、一極集中で 1軒に100%の力を使い果たすことはできません。読経など基本的なことはもちろんですが、究極的には 表情や振る舞い、また 一言が大事になってきます。各家の救いや安心(2割の核心)を探し、8割方お答える努力をするのです。これは決して手を抜くということではありません。80点を目標に置くようになれば、80点以上の結果を求めることがいかに大変なものかが分かってきます。そうすると、80点で割り切るということができるようになってくるのです。 玉井史隆氏(「備忘録」)の例えを拝借すると、家族や友人との関係の中で、自分の要求を通したい時とあります。そんな時、揉めてしまったり、ケンカになってしまったりすることがあります。でも注意深く観察してみると、要求に対して何もかも反対というケースは少なく、大抵は一部の争点で揉めてしまっていることに気が付きます。その争点を譲らないから、お互いにケンカになるのです。80点の割り切りができている人は、100点を手に入れることがいかに時間と体力のいることかが分かっていますから、その争点を除いて80点くらいになるのであれば、それ以上争うことはしません。これは、人間関係に使う労力を減らすうえで 大変役に立ちます。無用な争いを避けることができ、大事な資源である時間と体力を無駄に使うこともありません。 結論を述べますと、人間は 80点をどの辺りに置いてるのかということです。いわゆる「80点の質とセンス」、それと「何としても80点を取るという情熱」。これがその人の魅力だと思います。「パレートの法則」を意識すると、結果的に20%の「時間」と「体力(精神力)」で多くの方を救えるのです。お盆に辺り、悩める後輩に こんな話をしました。合掌  

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