月別アーカイブ: 11月 2014

チャンス

先週は琵琶説教で、様々な寺院を回らせていただきました。山口県で3ヶ寺、和歌山県、福井県と 移動続きの5日間で、8席の布教でした。各お寺さまには あたたかいお心遣いを頂いたこと、心より御礼申し上げます。 ただ今回は 1カ所での説教ではありませんので、毎日が初対面の方々となります。その場の雰囲気をつかむのにすごいエネルギーを使い、口の中がカラカラになりました。また 説教の時だけではありません。お給仕の際も、各所で真剣な質問をして下さるのです。一番多かったのは、琵琶を説教に取り入れようとした理由。つまり、” 新しいことを成す秘訣 ” をよく聞かれました。色々な談話をしましたが、最終的に「今、持ってる自分をどう活かすか」が大切だと、互いの結論に至りました。本当に有意義な布教の旅でした。 作家の中谷 彰宏氏は、こう述べてらっしゃいます。「どうしたらチャンスを手に入れることができますか」と質問する人は、いつも「今度チャンスが来たら」と考えています。頭の中は、常に次のチャンスの方を見ているのです。今、目の前や手の中にあるチャンスもあります。「どうしたら次のチャンスを手に入れることができますか」ではなく、大切なのは、今、持っているチャンスをどう活かすかです。「次をどうしたらいいですか」と言う人は、いざという時、目の前に来たチャンスを活かせません。目の前を全然見ないで、次ばかりを見ているからです。今している仕事があるなら、今の仕事でつかむチャンスを考えることです。仕事が変われば別のチャンスがつかめるとは考えないことです。今、関わっていることでチャンスを活かす方法を考えればいいのです。(『 チャンスは目の前にある 』ベストセラーズ) その通りだと思います。特に僧侶が 一般の方の需要にお答えできるとすれば、” 真心 ” しかないと思うのです。それを勘違いして、新しいものを取り入れることばかりを考えているのは 本末転倒です。私自身、つかみ損なったチャンスは山ほどあります。しかし、今できることを懸命にしているだけで、それ以上でもそれ以下でもないと思っています。巷では自己啓発本が出まわっていますが、魔法のような解決法はありません。最終的には、「今、持ってる自分をどう活かすか」「脚下照顧」に帰結するものと存じます。合掌

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根気と決意

現在、NHK連続ドラマ小説で「マッサン」が、好評 放映中です。毎朝、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。日本でのウイスキー作りに生涯を捧げたマッサンこと亀山政春と 妻 エリーの二人三脚の物語で、ふたりは 行く手にどんな困難が立ちふさがろうとも決して諦めることなく、ひたむきに夢を追い続けます。大正時代には珍しい国際結婚で、価値観が異なる若夫婦が ” 根気と決意 ” で歩んでいく姿に胸を打ちます。 平成の若者とは対照的です。近年は 大学を卒業して 会社に就職した三分の一が、3年以内に会社を辞めているという調査結果があります。やむを得ない事情で辞める人、起業や独立、希望する転職先からの引き抜きなど、理由は様々だと思いますが、三分の一(十数万人)という数の多さは、若者の「打たれ弱さ」や「根気のなさ」を表しているのでは?!という声もあります。 ” 青い鳥症候群 ” という言葉はご存じでしょうか。これは「自分が心から満足できる職場が他にあるはず」「自分の能力や才能を最大限に発揮できる仕事が他にあるはず」と、理想の仕事を求めて転職をくり返す人の心理状態を言いいます。メーテルリンクの童話『 青い鳥 』の中に出てくるチルチルとミチルが、自宅で飼っている鳥には目もくれず、幸福の青い鳥を外に探し求め 追い続けたように  ” 青い鳥症候群 ” の人は、まだ出会っていない仕事の中に、見果てぬ理想を追い続けるのだそうです。 アメリカのジャック・フォスター氏は、『 アイデアのヒント 』(阪急コミュニケーションズ)に次のように述べられています。「 肝心なのは「 根気 」だ。才能じゃない。才能があって成功しない人はうようよいる。金じゃない。金持ちに生まれて、貧しいなかで死ぬ人はたくさんいる。天才じゃない。天才が報われないのは、ほとんど常識だ。教育じゃない。世の中には学のある落伍者があふれている。運じゃない。運命の気まぐれは何人もの王の命を奪ってきた。根気と決意だけがすべての道を拓く 」 もちろん、才能や財産、教育や運も大切ですが、幸福は外からやってくるものではありません。なぜなら外の世界は、己の内から現れる現象に過ぎないからです。まず、内面から湧き出る ” 根気と決意 ” ・・・ここからすべてが始まるのです。「 幸せの青い鳥 は、心の中に住んでいるんだよ。頑張れ! 」こんなことを思いながら、これからもマッサンとエリーを応援していきたいと思います。合掌

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