月別アーカイブ: 12月 2012

冬至

「冬至(とうじ)」です。北半球では、正午の太陽の高さが一年中で最も低くなり、昼の時間が最も短く、夜が最も長くなります。この日を境に日が長くなるので、昔はこの日を1年の終点と考えていたようです。夕暮れの闇の濃さが何とも言えない今日この頃です。 先日、金閣寺に雪が散らついたという報道がありました。ご存じ、室町幕府3代将軍・足利義満が造らせた金色に輝く建物ですが、この眩いばかりの金色には、秘密があります。 実は、金閣寺の金箔の下にはまっ黒な漆(うるし)が塗られているのです。昭和61年から始まった金箔総張り替えの時のこと。金箔の下に隠れていた漆黒の金閣寺を見て、住職はあまりの美しさに言葉を失ったといいます。眩いばかりに輝くためには「金」だけでなく、それを内側から引き立てる「闇(黒色)」が必要だったのです。 一年の世相を表す「今年の漢字」は「金」という字が選ばれました。揮毫(きごう)された清水寺の森清範貫主は、「人々が将来に向かって、新しい光を発していこうと希望を持ったのでは」と仰ってました。輝くためには、闇(黒色)が より深みを与えてくれると申しましたが、私たちの人生も、良い時もあれば悪い時もあります。つらく苦しい時こそ、未来に輝く準備期間と考え、毎日の生活を味わえるようになれれば最高です。開けない夜明けはないのですから! 平成25年、皆様の1年がさらに良い年になる事を心よりお祈り申し上げます。闇の深い「冬至」から「大晦日」の過ごし方が、黄金に輝く未来へつながることと存じます。合掌    

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大雪

「大雪(たいせつ)」です。山は雪で覆われて北風が吹き、本格的な冬の到来を意味します。北国や日本海では根雪になるほどの大雪が降り、動物たちは冬眠の時期を迎えますが、仏教では恰好の修行時期となります。 奉職寺院では「仏名会(ぶつみょうえ)」が行われてます。別名「三千礼拝(さんぜんらいはい)」とも言い、文字通り3000回の礼拝をします。南無阿弥陀仏を唱え、立って座って五体を投げ出し、1年の罪を拭うのです。12月8日のお釈迦様の悟り日にあわせ、3日間(12月6,7,8日)で行いますので、毎年、この「大雪」の頃が修行期間となります。浄土宗内でも最も厳しい行だと言われます。 私はここ数年、3000回の満行ができてません。というのも、寺の修行が長くなった為、世話係に回ったからです。布団の手配、食事の準備、風呂の支度、僧侶と奉仕団とのパイプ役等々…地味ですが、大切な仕事を仰せつかりました。修行とは真逆の立場です。礼拝をしている時は、とにかく満行に向かって突き進みます。自らの「進歩」を目指して懸命になります。一方、世話係は、礼拝がスムーズにいくよう、我を押さえ「調和」を図ります。そこには「進歩と調和」の世界があります。一つの目的に向かって、この二大原則がバチッとはまった時、大歓喜が起きるのだと世話係をして学びました。これは、世の中のいかなる場面でも当てはめられるのではないでしょうか。これを意識すれば、皆が尊く見えてきます。奢り高ぶることが無くなります。 奉職寺院の住職はいつも仰います。「仏名会は1人では満行できない。皆の力が一つになり、仏の導きがあって成し得るのだ」と。私も自らの立場を全うできるように、あと1日精進します。「大雪」という暦通り、北風が強まってきました。修行者は寒い思いをしてると思います。『北風と太陽』というイソップ寓話がありますが、心地よいあたたかさで、受者の方々を調和できればと思います。合掌  

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