月別アーカイブ: 4月 2015

自信

先日、山口県は周防大島で 琵琶説教を勤めてきました。広島駅から在来線で約一時間半。大畠駅から車で小一時間の 沖家室(おきかむろ)島にあるお寺です。ここには『まんが日本昔ばなし』にも放映された「ふか地蔵」がいらっしゃいます。10年ぶりの仏縁でした。今回は5日間で8席、『法然上人御一代記』をお聴き頂きました。この法要は「回向法要」と言って、檀信徒が一年間に積んだ念仏の功徳を ご先祖さまや 世の中に回し向けるために勤められています。ご本尊からの御手(みて)の糸が、境内に建てられた大塔婆に繋がっている様子は圧巻でした。江戸時代から244年目の伝統行事で、とても深く、重みのある法要でした。法灯を絶やすことなく 最後まで勤められたことは、私にとって大きな自信となりました。有縁の皆様、本当に有難うございました。         最近、琵琶説教で伺うと よく言われることがあります。「あんた、テレビに出れるで!」・・・。その方にとって、最大の褒め言葉なのかもしれません(笑)。実際、先日、NHKの有名なテレビ番組への出演依頼がありました。担当の方に誠意あるお言葉を頂戴しましたが、丁重にお断りしました。私にとって琵琶説教は「芸」ではなく「布教」です。テレビ出演のメリットはあるでしょうが、やはり布教は 聴衆と同じ空気を吸って成り立つものだと思います。編集された画面からでは伝わりにくいと思うのです。まして まだまだ浅学の身、自分を見失うことのないよう精進していく所存です。 心理学者・多湖 輝 氏のお言葉です。「ゆっくりと、しかも着実に」は、ものごとを成しとげる基本とされているが、どんなにわずかなレベルアップでも、レベルアップしたという実績が、人の心に与える力は実に大きい。大目標をいきなりめざすより、小目標を一つずつ達成していくことが、自信を生む源泉なのである。ところが、世の中には、自分自身に大目標の無理難題を背負わせて、いたずらに焦燥感にかられたり、自信を喪失したりしている人が少なくないのだ。小さな目標を一つずつ達成することが自信を生むのだ。(『1日1践!かんたん「自己暗示」で一生が変わる』 ぜんにち出版) 何事も一歩づつ、分相応に進んでいきたいと思います。それが自信になり、次の一歩に繋がります。回向法要の檀信者さまのコツコツとした姿勢に、その思いを強く致しました。合掌

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花祭り

本日は「花祭り【お釈迦さまの誕生日】」です。寺院では 花を飾った水盤の上に誕生仏【お生まれになった時のお釈迦さまの像】を安置します。もともと「灌仏会(かんぶつえ)」ともいうように、誕生仏の頭の上から甘茶をかける風習があります。花をまつる所以は、ご誕生の聖地・ルンビニの花園を表しています。甘茶をかける由縁は、お釈迦さまが誕生された時、九龍が天から降りてきて、口から吐いた香水で洗浴したという言い伝えからきています。産湯の役目をしたのかもしれません。古来より 甘茶は霊力があると云われ、参詣者は水筒に入れて持ち帰り、家族で飲み合って健康を祈願されます。   さて、この季節は気温も上がり 虫が出てくる頃です。様々な言い伝えがありますが、花祭りの甘茶で墨をすり、「虫」の字を書いた紙、また「卯月八日は吉日よ、神さけ虫を成敗ぞする」と書いた紙を逆さまにして、柱や壁、天井などに貼ると虫除けになると云われるのはご存じでしょうか。ぜひ是非 お試しあれ。   誕生仏の不思議なポーズは、お生まれになった直後、すくっと立ち上がり、七歩 歩いた後、右手を上に挙げ 左手を下に指されたことに由来します。そして「天上天下 唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」とお唱えになります。現在 この言葉は ” 自己中心 ” とか ” 傍若無人 ” と同じ意味で使われることがありますが、本来は「天上・天下広しといえども、我々人間にしか果たせない、たった一つの尊い目的があって生まれてきたのである」ということです。 お釈迦さまのお言葉です。「人の身 受け難くして 今すでに受く。仏法 聞き難くして 今ここに聞く。この身 今生において度せずんば、いずれの世においてか この身を度せん。今、至心に三宝に帰依し奉る」(生まれ難い人間に生まれ、聞き難い仏法を聞けてよかった。何がなんでも今生で ” 生死の一大事(死んだらどうなるのかの大問題)” を解決しなければ、いつの世でできるであろうか。永遠のチャンスは今しかない。みな人よ、真剣に仏法を聞かねばならぬ)。釈尊のお勧めのように、すべての人の生まれてきた唯一の目的は、南無阿弥陀仏と称える身となり、極楽往生をすることにあるのです。この人生 究極の目的が解った時、天と地に向かって「天上天下 唯我独尊」と叫べずにおれなくなるのです。花祭りを機縁に、たった一度の人生、私たちは何に命を尽くすべきか深く考えてみたいものです。合掌

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