月別アーカイブ: 12月 2013

法輪

先日、パソコンが壊れて ホームページの「お知らせ」が更新できなくなりました。いつも琵琶で説いている ” 諸行無常 ” を痛感しています(笑)。復旧するまで、ブログで更新しますので、ご確認くださいませ。 ・平成26年1月1日午前10時より、西願寺本堂にて「修正会(しゅしょうえ)」を勤めます。お勤め→ミニ法話→お清め→御守授与→茶話で1時間程の行事です。どちらさまも気楽にお詣り下さいませ。ミニ法話は、住職が「午(うま)年の心構え」をお話します。 ・12月21日号の「リビング滋賀」で琵琶説教を記事にして頂きました。インターネットの「今週のリビング滋賀」(P5)でもご覧いただけます。   さて、平成25年もまもなく終わろうとしています。今年も様々なことがありましたが、1年の世相を漢字一字で表現する「今年の漢字」は「輪」が選ばれました。選考理由はいくつかに分類できるようです。日本中が歓喜に沸いた「輪」としては、全体のチームワーク=「輪」で、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催、富士山の世界文化遺産登録、サッカー FIFAワールドカップ2014 に日本代表の出場が決定したなど、大きな成果が上がったことがあげられます。 また、人とのつながりの「輪」を感じた例としては、全国で多発した自然災害に対する支援や助け合いの輪が、多くの人の印象に残ったと言います。台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンや、NPOやNGOなどの相次ぐ支援と、国内だけでなく国境を越えた支援の輪が広がったこと。他に、NHKドラマ「あまちゃん」や「八重の桜」、プロ野球・楽天イーグルスの優勝によって東北地方が盛りあがるなど、各方面からの「輪」もありました。 未来に向けた更なる「輪」については、環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の交渉が佳境、アジア太平洋の「輪」に入るのかにも注目が集まったようです。 ところで、仏教での「輪」といえば「法輪(ほうりん)」を指します。法輪とは、お釈迦さまの説かれた教え(法)を ”車輪” にたとえて呼んだもので、仏教の象徴として祀られます。車輪は ”円盤形の武器” を意味し、仏の教えが行き渡る自由な動き。また、人々の邪見・邪信を砕破するのを、武器としての円盤の働きになぞらえたものです。今年一年、私も懸命に布教活動をして参りました。また来年も法輪の如く、グルグル・・・仏さまを「求心力」とし、我々僧侶は「円心力」となって、法を伝えていく所存です。皆様、良いお年をお迎え下さいませ。合掌 法輪

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兆し

紅葉のシーズンも終わり、季節はすっかり冬の様相です。奉職寺院では今年も修行の時節となりました。三千礼拝で 一年間の心の垢をしっかり落としていく所存です。よく「修行中は 何を考えていますか?」という質問があります。答えは僧侶よって違いますが、私は「この一年 どれほどの成長ができたか 」と自問自答をしつつ  礼拝に入ります。 成長とは ”外に意識を向け、他にどれほど影響を与えたか” と、 通常「成長=拡大」と捉えますが、私にとっての成長は内なるものです。師匠は ”物事の兆しをいかに感じ取れたか” が成長だと教えて下さいました。「兆し」とは、物事が起こりそうな気配 をいいますが、あらゆる人間の活動は、この兆しを見極められるようになると、相手の動きを一瞬早く予測できるとスムーズに事が運びます。また「お・も・て・な・し」という言葉が流行語大賞になりましたが、これも相手の心の「兆し」(心の状態)を素早く察知できる能力です。僧侶は この ”察する力” が必要だと思うのです。 お寺の生活は、この「兆し」を感じる絶好の修行場です。朝はお勤めや掃除から始まりますが、その時節の空気や水の冷たさ、樹木の色づき度合い等、我々は 季節のうつろいのような微妙なものを感じながら生活をしています。こういった身近なことに意識を向けながら生きることで 感性が研ぎ澄まされ、ひいては「兆し」が見えてくるのです。 先日、観光客から「堂内が寒い!」とお叱りを受けました。しかし、冬のお寺は寒いのです・・・(笑)。現代人は 快適な生活に慣れすぎ、季節の小さな変化に意識を向け、喜びを味わえない人が増えているように感じます。「成長=拡大」の解釈は、物質的な豊かさ ・快適さにつながりますが、その前に 物事の小さな「兆し」を感じとり、日常に感謝できる心を養っていくことも 大事な成長 だと思います。合掌    

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