ワクワクするご縁

先日、津島神社の牛頭天王に参拝し、授戒会の成功御礼と 今後の願い事を祈祷してきました。祈祷所では、 ” ワクワクするご縁 ” に恵まれますように!と言った内容を祈りました。それ以来、人の縁はもとより、物の縁、繋がりたいご縁が次々と叶い、ワクワクする毎日を送っています。

津島神社拝殿でのご祈祷風景

一例を挙げますと、今月の3日、地元の商店街の御依頼で琵琶説教に伺いました。幹事さんの話では、設営費等の捻出のため有料になるということ。また雨予報ということもあり、少人数だと予測してました。毎年されてる行事でもありませんし、地域行事という性質上、私も檀信徒や知り合いには声をかけませんでした。しかし蓋を開ければ 晴天に変わり、100人近くの人々が集まって下さったのです!(驚)。

面識のない方々から「琵琶説教の口コミを聞いて来ました!」、「予想以上に良かったです!」「定期的にやってほしい!」というお声を聞けて本当に嬉しく思いました。

これまでも色々な場所でさせていただいてますが、行事ありきの一コマがほとんどです。しかし今回は、私の琵琶を聴く為だけに、義理や行事の縁でなく、お金を払ってでも足を運んで下さることに感動しました。これこそ ” ワクワクするご縁 ” です。真剣に聴いて下さる皆様の表情に、今までのことが報われた気がしました。

今回は八幡堀の辺り、名刹の
蓮照寺さまをお借りしての説教でした

説教後、有志による食事会に
ご招待していただきました

様々な方と有意義なお話をし、また
魂の込もった料理や食器の数々に
ワクワクする体験を
させていただきました!
皆さま、ありがとうございました^ ^

石と白砂を使った細川流盆石の
伝統芸能を拝見しました

話を戻しますと、津島神社での祈祷中、武将の姿が浮かんできました。それは、津島の牛頭天王を信仰をされていた豊臣秀吉公のようでした。

「ワシは、太閤になろうなどとは思ったことがない。
草履取りのときは草履取りを一心に努めたら、足軽に取り立てられた。
ありがたいことだと一生懸命仕えたら、侍になった。
侍の仕事に夢中になっていると、いつしか侍大将になっていたのだ。
ついに姫路一城を拝領するにいたった。
ワシは、一職をうれば一職、一官を拝すれば一官、
その職官に没頭して今日にいたったのだ。
ほかに出世の秘訣は、なにもない」

豊臣秀吉公が寄贈した
津島神社の楼門(重要文化財)

秀吉公は人生成功の秘訣は、奇手を狙うことではないと申されました。ただひたすら、目の前のことに没頭しただけだと、、、その上で、信長さまだったらどんなことを喜ぶだろう?って考えて行動されていたのではないでしょうか。「困ったな~」「無茶なこと言うな~」ではなく、「よしっ、驚かせてやろう!」という気持ちで、 “ 草履取り ” や “ 一夜城 ” 、 “ 中国大返し ” などをやってのけたのでしょう。逃げても、逃げても、逃げても、逃げても、どの道、困難や障害というものは必ずやって来るものです。

住職も若い頃、法話をするご縁を頂戴し、どうしたら聴衆に喜んでもらうかという一心で琵琶説教を始め、気付けば20年の歳月が経ちました。その思いが原点となり、様々な方とご縁をいただいてます。

結局、人生は嫌なことばかりではありません。困難と成長は、イコールで結ばれてるように感じます。

困難=成長

この成長が ” ワクワクするご縁 ” に繋がるのだと思います。人間世界は修行の場ですので、心地よいことばかりではありません。しかし、一つ一つの困難から逃げると言うことは、同時に成長(ワクワク感)からも逃げるということになります。年を重ねると喜びが少なくなるというのはこの辺にあると思います。

何事にも目をそむけずに「面白いことが起きたぞ!」と言って迎合すれば、人生は充実するのではないでしょうか。そうすれば点が線に繋がり、得も言われぬワクワク感、そしてご縁のありがたさが味わえるものだと存じます。合掌

先日は、琵琶説教の新フクサを
刺繍で作っていただきました。
『平家物語』の熊谷直実と平敦盛の場面です。
琵琶説教ではフクサの刺繍柄を楽しんで
いただく方も多いんじゃないでしょうか。 
これもワクワクするご縁ですね^ ^

製作者の里田昭美さまは、
琵琶説教関係すべての
執持物にご協力いただいてます。
私の活動は色々なご縁で
成り立っています。
感謝!

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