住職が歴史上で逢いたい人物に、遊蓮房円照(ゆうれんぼう えんしょう)上人がいらっしゃいます。
この方は、法然上人に多大な影響を与えられた僧侶で、わずか2年の付き合いでしたが、生涯一の友(思い出)と讃えられた人物です。
※今回のブログでは 遊蓮房さまの詳細は割愛しますが、『京日記 花がたみ』で琵琶説教をまとめて下さってますので、転載させていただきます。月の真珠さま、いつもありがとうございます^ ^
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今年は法然上人と遊蓮房さまが対面され、丁度850年目の節目となり、おふたりの琵琶物語を新しく制作しました。それを機に、遊蓮房さまが死の時を迎えたとされる北尾往生院(旧三鈷寺)を訪ねてきました。
先のブログでも触れましたが、43歳で比叡山を下られ 黒谷に草庵を築いた後、同じ善導流の念仏を修する遊蓮房さまを訪ねて この地域へ来られたのです。
北尾往生院(きたお おうじょういん)は山奥の遺跡です。京都西山の善峯寺(よしみねでら)の北門を出て、三鈷寺(さんこじ)から徒歩20分の山中にあります。
この地はその後、念仏道場として栄えましたが、三鈷寺は移転され、寂れた遺跡になっています。誰も人がいません。諸行無常を感じます、、、謹んでお念仏を唱え、法然上人と遊蓮房さまの琵琶歌を奉納しました。
法然上人は念仏を悟られ 法悦を得られましたが、唯一の理解者が遊蓮房さまでした。恐れながら、この気持ちはすごくわかります。み仏とは繋がっている悦びを感じていても、人間に理解を求める気持ちです。法然上人は人に対して あまり我を出されない方ですが、遊蓮房さまには人間らしい部分を見せて下さってます。
この参拝で、真の理解者について考えるようになりました。出会いは 決して運まかせではなく、主体的に強く念じて得られるものだと確信しました。その原点が信仰であり、感謝なのだと思います。合掌