3度目の追悼法要

本日、西願寺で東日本大震災追悼法要を勤めました。あれから3年の月日が経ちました。この ” 3年目 ” というのが、物事を継続するのに大事な時期となります。例えば法事。丸2年の3回忌までは 熱心に勤められますが、3年目からは 手を合わされる機会が減ってくるのが現状です。また この時期から震災の意識や報道も惰性的になりつつあります。

諺にも「石の上にも3年」、「3つ子の魂百まで」とあります。また 例えは悪いですが「3年目の浮気」という歌もあるほどです(笑)。つまり 物事を継続するのに3年目に入れば、もう一時の気まぐれではなく 継続することに意味が出てきて、それが大事な習慣になってくる。これが3年目の意義です。そんな中、今回の法要は 広報や組織の力を一切借りず 口コミでだけで、41人の方々にご参集くださいました。震災物故者の霊も さぞかしお喜びのことと存じます。ご参列の皆様には、心より感謝申し上げます。

実はこの法要は、寺内の者だけでも勤めようと思っていました。もし参詣の方があれば、琵琶説教を法楽にしようと思っていましたが、当日、飛び入りで 岡田さま、浅尾さまにハーモニカの奉納演奏をしていただきました。哀調のある音色で、場内があたたかな雰囲気になりました。また 昨年に引き続き、京都の里田さま御一行からボタモチの供養がありました。有志の方々と早朝から作って振る舞って下さり 大好評でした。

私が目指しているお寺は、みんなで作り上げていくものだと常々思っていましたが、本日  その形が見えてきたような気がします。これは震災被害者と、本日参詣の皆様との「出会い」によって できたものです。現代人が忘れかけてるもの、大切なものを思い出させてくれてくれた気がします。また来年も勤めます。また皆様の力で法要を作りあげたいと思っています。3度目の法要で多くのことを学ばせていただきました。合掌

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