プチ和装のススメ

日ごとに秋めいて参りました。日本には四季があり、春夏秋冬の楽しみがありますが、その一つに 身だしなみの楽しみがあるのではないでしょうか。人間の基本は衣食住ですが、特にファッションは その人自身を表します。住職の着衣は普段、衣や作務衣が多く、和服に違和感がありません。

昔のブログで「和魂洋才(わこんようさい)」の話をしました。和魂洋才とは、日本古来の精神世界を大切にしつつ西洋の技術を受け入れ、両者を発展させていくという意味です。

まず生まれ育った日本古来の精神世界に敬意を払うのです。それだけで神仏や先祖のご加護があり、運気はドンドン上昇します。「和七洋三」の心構え(割合)で、日本人としての精神的な軸を構築すると、自らに誇りが出ることも記しました。そこで 私が推奨しているのは、プチ和装のススメです。

敗戦国の日本は、残念ながら 過去文化の否定から始まっています。住職は、” 心の伝承 ” を伝える勤めをしていますので、そういう流れに非常に敏感です。これからの日本人は どのように生きていけば自信がつき、魅力が出てくるのでしょうか。

斎藤ひとりさんの「これからの時代に求められるもの」というお話があります。。

スピリチュアルっていうのは「内面のかっこよさ」なんだよね。
芸能界は主に「外面のかっこよさ」を競うけど、これからの時代、
それに負けないくらいスピリチュアルもかっこよくないとダメなの。
なぜかっていうと、かっこいいから人はついてくるんだよ。
言ってることが正しいからじゃないの。
理屈をいくら話したって、理屈じゃ人はついてこない。
「その人に惚れる」っていうことが大切なんです。

影響力を使って人を動かそうとするけど、
その人がかっこよかったら、言うことを聞くんだよね。
それで、人を影響力で動かそうとする人って、人を変えようとするんです。
でも、変えようとすると人は逃げていくんだよ。
いつも説教しようとする人からは離れていきます。
それよりも、相手が惚れちゃうような生き方をすればいいの。
そうすれば、人は自然とついてくるんだよ。

今、みんなスマートフォンとか持ってるよね。
それで、これさえあればなんでも調べられるの。
東大の試験に出るような問題だって知ることができます。
そうなったとき、これからの時代に人が何を求めるかというと、
学歴よりも “ 人格 ” であり、“ 魅力 ” なんです。
もちろん、これからも学歴は必要だけど、
それ以上に人から好かれることが大切だよね。
これからの時代、社長でも先生でも、
人に対して影響力を与えたいなら好かれないとダメなんです。

(『品をあげる人がやっていること』 サンマーク出版)

その通りだと思います。ただ、ひとりさんは人への影響力を申されてますが、承認欲求を求めない住職は、プライベートは他人に認められようと思ってません。あくまで神仏と向き合っています。

神仏は、その人の「言っていること」よりも「やっていること」、つまり ” 生き方 ” を見て下さってるのではないでしょうか。見てないようで見ておられます。応援したくなる人というのは、生き方がかっこいいんです。

そのためには、軽くていいので ” 和の根幹 ” を持つのです。過去から積み上げてこられた先人の思いを感じつつ生きると、自ずと内面が安定し、自信や魅力に繋がっていきます。神仏や先祖の力を借りつつ、各々が思うかっこいい生き方を貫ければいいですね。合掌

追伸
先日、奉職寺院でNHKの撮影があり出演しました。そのゲストが大久保汰佳(おおくぼ たいが)君でした。ご存じでしょうか? 幼少より仏像作りに励み、TV出演も多数ある有望な若者です。

私はこの和文化を大切にされてる彼に魅了され、会いたくて逢いたくて、ずーっと牛頭天王にお願いしてましたら、汰佳君から訪ねてきてくれました。さずが牛頭さまです♡ 彼とは牛頭天王復興の話で盛り上がり、今生の友達になりました。法縁に感謝です。九拝

和文化、和装つながり?です(笑)

汰佳上人から頂戴した手作の地蔵菩薩。
大切にお祀りいたします。

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