卯年の心構え

新年、明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。令和5年はウサギ年です。丁度、住職も 年男になります^ ^

ウサギという字は2種類あります。。動物では「兎」、干支では「卯」を使います。この使い分けはご存じでしょうか?

いつも申しておりますが、「干支(えと)」の「支」は12種類あり、「十二支」とも言います。この十二支の各文字は、草木の栄枯盛衰を表したものとされます。つまり、この世界の森羅万象を12に区切り表したものが「干支」になる訳です。それを 動物に当てはめているんですね。


 
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

動物としての読みは・・・。
ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い

これらは聞き慣れてますが、これを音読みににますと・・・。
し・ちゅう・いん・ぼう・しん・し・ご・び・しん・ゆう・じゅつ・がい

ですから、今年は4番目。4月の年ですので ” ぼう ” の年。つまり、草木の栄枯盛衰を表す茂(ぼう)の字が、同じ読み(意味)の卯(ぼう、しげる)に置き変わり、動物のウサギに当てられたようです。
 
ここから、
1.子年は1月、十二支の最初ということで活発に種をまくべき年。
2.丑年は2月、まいた種が芽を出し、成長するのを忍耐強く見守る年。
3.寅年は3月、その芽が勢いよく伸びはじめる年。
4.卯年は4月、その芽が若葉となり成長していく年。
になります。

「しげる」と読みます。若葉が生い茂るということから、成長発展を意味します。「茂」という字を意識して、情報のアンテナを張り巡らしたり、人脈の輪を広げたり、新しい分野にも挑戦したりと、自分の世界を広げる努力が必要であり、それによって今後の展望を期待することが吉と出ています。

厳しく言えば、世界情勢に翻弄されている 今の自分のあり様を、環境や他人のせいにして生きるのは大凶です。今年はポジティブに動くことが、今後の12年を左右することを肝に銘じる必要があります。まさしく「風の時代」が進むと読んだ方がいいと存じます。

 
 
一方、動物の「卯(うさぎ)」は、” 門がひらく(心を開く)“ とも意味し、平和や豊かさを象徴しています。平和は偶然ではできません。互いの努力があってなし得るものです。

ピョンピョン跳びはねるウサギは、跳びはねる前に一度、折れ屈みます。折れかがむ前に一度、頭を下げますが、日本では頭を下げて謙虚になる行為を「拝む」といいます。

「おれかがむ」⇒「恩を噛みしめる」⇒「拝む」

平和や豊かであることは、” ありがとう、おかげさま、ご恩、感謝 ” ・・・これらの拝む条件がそろって 始めてなし得るのです。

今年の卯年は、世界情勢や時節柄、困難は沢山あると思いますが、互いに 卯の精神 で乗り越えたいものであります。皆様、ご家族御一族にとって、よい一年であることを心よりお祈り申し上げます。合掌

カテゴリー: 未分類   パーマリンク