未年の心構え

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。平成27年の未年となりました。動物に当てはめると羊の年になります。

羊は群れをなして行動するため、国家の平和、家族安泰をもたらす縁起物とされます。胃袋を4つ持ち、食物を何度も噛み直して 健全な体を作り、乳や羊毛を、また皮や肉や骨、命までも捧げ提供し、社会に貢献します。

つまり、羊は ” 陰徳(いんとく)の動物 ” です。陰徳とは 人知れずよいことを行うこと。仏教は この行為を大切にします。ことわざに 「 陰徳あれば 必ず陽報あり 」 とありますが、「 人知れず良い行いをする者には、必ず良い報いが現れること 」 を信じるのです。これが大事だと 羊は教えてくれます。世間では 得することばかりを考える情報にあふれていますが、結局 その中から何が大事なのかということを 今一度、咀嚼する年なのだと思います。

また、未は「いまだ」とも読めますが、今が完成ではないとを自覚する年でもあります。自分に足りないものを見直してみましょう。羊のように陰徳を大きく積めば、(羊が大きいと書いて) ” 美 ” という漢字になります。特に今年は 謙虚な心で、羊のように、おだやかな、美しい心で過ごしたいものです。皆様にとって、良い年になることを祈念して、正月の挨拶に代えさせていただきます。合掌

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