処暑

「処暑(しょしょ)」となりました。処暑とは「暑さが終わる」という意味で、日中はまだまだ暑いですが、朝夕は心地よい風を感じます。夕暮れ時には、夏に別れを告げる虫たちが鳴き始め、秋の気配を感じる今日この頃です。

お寺では、盆行事の大半が終わり、残すは「地蔵盆(じぞうぼん)」のみとなりました。これは子供が主役のイベントで、子供の守り本尊であるお地蔵様に願いを込め、縁日の24日前後に、大きな数珠を子供達みんなで回す儀式です。けなげに数珠繰りをする子供達に幸せになって欲しいと願うばかりですが、私が子供の頃と変わったことは、お菓子を与えても大して喜ばなくなったことです(笑)。昔はそれが楽しみで参加したものですが、今は好きなお菓子だけを選り好みして置いていく子供が増えています。それだけ間食が当たり前になったんだと思います。

ある本によると、食事の代わりに、お菓子やジャンクフード、飲料類ばかり 飲食している子供や大人は、栄養失調[体]だけでなく、精神状態[心]も不安定なると書いてありました。母性愛が乏しく、育児を放棄したり殺したりする犯罪者の女性の多くは、右脳の中に「マンガン」が不足しているというデータまで出ているようです。ウサギをマンガンなしのエサで育てると、子を育てなくなることから、「愛情のビタミン」とも呼ばれているようです。マンガンは、穀物やひじきや青野菜に多く含まれ、ホルモン分泌を活性化させる働きをするようです。

考えてみますと、「愛情のビタミン」はお盆にご先祖様にお供えをしたものばかりでありますね。夏バテであまり食が進まない時季ですが、ちゃんとした旬の食物を取ることが大事なんだと、またまたご先祖様から学ばせて頂いた気がします。明日、隣寺の厳浄寺様をお借りして地蔵盆(19時より)を行います。合掌

 

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