新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年は申(さる)の年です。十二支の運勢でいえば、9番目の干支になりますので、9月をあらわします。つまり、草木が成長から成熟の段階へと移行していく運勢とされ、形となって 今までの成果が得やすい年となります。注意すべきことは、「申」という字は ” 稲妻 ” を表した象形文字だということです。稲妻は空をふたつに割ることから、吉凶が分かれ 流動的になりやすい年となります。しっかりとした見極めや舵取りが求められますので、目先の利益に捉われない ” ブレない信念 ” を忘れてはなりません。
アンドリュー・マシューズのお言葉です。
「今日種をまいたら、明日どんな見返りがあるの?」と質問する人がかならずいる。だが、明日得られる見返りは、「水を吸ってふくらんだ種」でしかない。今日まいた種が収穫となるのは、ずっと後なのだ。いま種を植えれば、実りが刈り取れるのは4ヶ月後になるだろう。自給自足の時代には、人々もこの考えをすぐに理解できた。しかしインスタントヌードルで食事をすませる時代では、それも難しい。フレッドは言う。「ちゃんとした職につけたらまじめに働くよ。皿洗いの仕事なんか、まじめにやってられるか」 それはちがうぞ! フレッド! まず努力ありきで、収穫はそのあとだ。この順序を入れ換えることはできない。(『自分らしく生きているかい?』主婦の友社)
世間には 種をまかずに収穫のことばかり考える人もいれば、種をまいても実にならないと考え、種をまかない人もいます。また、せっかくまいた種が実になるのを待てない人もいれば、種をまきすぎて 手に負えなくなる人もいます。どちらにせよ 申年(9月)は、草木が成長から成熟の段階へと移行していく年です。台風シーズンでもあり、人生設計が狂う場合もあるかもしれませんが、 ” ブレない信念 ” で中長期的な視野で精進したいものです。
私の今年の目標・・・それは檀信徒としっかり向き合うことです。西願寺を護持して下さる方々に還元していきたいと考えてます。具体的には 西願寺通信を発行したり、セミナー的なものを行ったり・・・保守的な地域ですので、戸惑われる方も多いと思いますが、楽しみながら 中長期的な寺作りをしていきたいと計画しています。近頃、イタズラに寺離れが叫ばれますが、まずは努力ありきで、収穫は後だと肝に銘じます。住職の ” ブレない新年 ” の誓いでした(笑)。今年もよろしくお願いします。合掌