端午の節句(こどもの日)

「端午の節句(たんごのせっく)」です。「端」は「はじめ」という意味で、月の初めの「午(うま)の日」「端午」といいます。古代中国では、5月は物忌みの月で、「午」は「五」に通じることから、「重日思想(じゅうじつしそう)=数字が重なると不吉なことがおこる」という影響もあり、5月5日が「端午の日」とされ、邪気を払う行事が行われるようになりました。

邪気払いの方法は色々ありますが、古来より 強い香気が厄を払うとして、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入ることで 無病息災を願う風習が残ります。鎌倉時代になると、葉が刀のような形をした「菖蒲」を「尚武=武を尚ぶ」とかけて、武具を飾って祝うようになったのが、現在の「兜(かぶと)」を飾る由来と云われます。また、江戸時代には勝負(しょうぶ)に勝つようにと、男の子の誕生を祝うようになったのが、現在の「こどもの日」に通じると云います。こう考えると 先人の様々な思いが、現代に影響してるんだと つくづく感じます。

このゴールデンウィークで 海外に出られた方も多いと聞きますが、逆に日本の素晴らしさを知るよい機会になったのではないでしょうか。最近は 他国との国防・領土問題、自主憲法の制定、主権の回復 等のニュースが盛んに報道されますが、その根幹は 日本の歴史と文化へ誇りを持たなければ解決できないことばかりです。我々は歴史の中に生きています。時間は現行進行形であり、その節目節目に、歴史を振り返り、教訓を学び、未来に活かさなければならないと思います。

本日は「こどもの日」でもあります。私が子供の頃、あるCMで「わんぱくでもいい。たくましく育って欲しい」というフレーズが流行りました(笑)。まさしく「鯉のぼり」はたくましさを表します。鯉が「登竜」というという激流を登り、竜になったという故事から、立身と健やかな成長を願うシンボルとなった云われます。将来の国を担うのは子供たちです。日本国の良さを共々に学び、社会全体で期待を託したいものです。合掌

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