信頼

平成28年も折り返しとなりました。上半期を振り返ると、私は ” 諸行無常 ” という言葉が思い浮かびます。人で言えば イメージの無常があります。例えば 清原選手、ベッキーさん、乙武さん、ファンモンの加藤さん、桝添都知事・・・あれほど好感度があり 輝いていた方が、一瞬にして色あせてしまう・・・この移り変わりは マスコミが作った幻想に過ぎませんが、諸行無常といえば諸行無常です(笑)。また熊本地震での 熊本城の 悲惨な姿、イギリスのEU離脱問題での世界の動揺などを目の当たりにしますと、 何が起きてもおかしくない世界だと見せつけられた上半期でした。

” 諸行無常 ” は、移り変わりを静かに受け入れ、それを前向きに転ずる術を身につける思想です。しかし最近は、無常を ” 刺激 ” として捉える世論があるのが心配です。大きな変化で幸せになれるのでは … 他人が不幸になれば幸せになれるのでは … 自らを省みることなしに、偏った原因(あら)捜しや 個人批判が横行してる状況を見ていると 気分が悪くなります。皆が未熟な人間社会で、反省する者を受け入れ、互いが信頼し合い 生長していくことが 本当の修行であり、幸福への道だと存じます。

岩井 俊憲氏のお言葉を引用します。
信頼の反対の不信はどんなところからうまれるのでしょうか。多くの場合は、相手の実力に対し、高すぎるハードルを設定し、高い立場からのギャップ、未達成の部分を見る姿勢から始まります。親や教師や上司は、子供、生徒、部下に比べて知識や経験が豊富です。すると、その立場からものを見るわけですから、どうしても相手を低くしか見えません。不信感を持つ場合のメッセージにはある種の特徴があります。「タラ」「レバ」を使うことです。「あの子がもう少し素直だっタラいいのに」「整理整頓をしっかりやレバいいのに」「タラ」「レバ」を卒業しない限り、信頼は不可能ですし、そのようにみている自分の精神的な安定もありません。信頼することは、相手ばかりだけでなく、自分自身のためにも必要なのです。(『勇気づけの心理学』金子書房)

政治がよかっタラ … あのことがなけレバ … 一見、真っ当なことを言ってるようですが、他人への不信感が、かえって自分自身(信頼)を傷付けている・・・まさしく仏教の因果応報の教えです。日本人は仏教思想と共に生きてきた民族で、それが 諸行無常の自然災害がおきても、混乱や略奪を避け、忍耐強く、他人を思いやる日本人の気質にあらわれていると存じます。世界でも有数の優れた民族で、まだまだ捨てたものではありません。仏法真理にのっとって、相手を受けいれ 信頼し、コツコツと精進していける社会になるよう 布教活動をしていきます。宜しくお願いします。合掌

『結晶物語』(サンマーク文庫)では、水の結晶を様々な実験により写真で紹介されています。この水はおぞましい姿で、結晶は見られません。

『結晶物語』(サンマーク文庫)では、水の結晶写真を 様々な実験をして紹介されています。これは ある湖水の拡大画像。おぞましい姿で結晶は見られません。

その水を祈祷すると結晶ができ、大日如来の姿があられました。人が寄せる思いの大切さを学ばされます。

同じ水を祈祷すると結晶ができ、仏の姿があられました。人が寄せる信頼、思いの大切さを学ばされます。月参りをされているお家の雰囲気が良いのが うなずけます。悪い気も諸行無常 … 良き方向に変わるのです。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク