神仏仲良く

お盆の季節になりました。この一ヶ月は忙しい毎日が続きます。この時期になると、日本は本当に幸せな国だとつくづく感じます。世界はテロ行為に怯えていますが、日本では聞きません。お坊さんが盆詣りでスクーターに乗っていても 他宗教から襲われることはありませんし(笑)、檀家が墓参りをする際、他宗派から攻撃を受けることもありません(笑)。当たり前の話ですが、この何でもない幸せがあるのが日本だと思います。

それは 日本古来からの宗教観にあるのではないでしょうか。例えば 神社との関係。今は仏教と神道は別々に扱われていますが、明治政府が発足する前、日本は神仏習合といって 仏様と神様は同じ空間にありました。西願寺にも神棚は2つあり、薬師堂には役行者まで祀られています。昔は 同じ中にあったとしてもお互いを独立したものとして尊重し、寄り添う存在であったのです。また 御所には神社の他に仏間もあり、お坊さんになる天皇もいらっしゃいました。日本の場合、色々な所に神様が坐すという発想があり、また天皇も種々の宗教も認めておられたので、他国のような紛争はなく、国が統一する時は話し合いで国がまとまったという 世界でも珍しい国なのです。

青龍さんの言葉です。
「千年以上、習合されてきたのに、今では神仏分離になり、近年は必要とされなかったので仕方ないかもしれませんが、神主さんは仏教の事を知らない事が多く、お坊さんが神道の事を理解していない事が多いのが現状だと思います。個人的な願いですが、今後、夫婦がよりを戻すように、明治以前のような神仏習合する機会が増えれば、さらに日本という国は、柔軟性とおおらかさが増し世界から賞賛される平和な国になるのではないかと思います」

このお言葉通り、日本は幸せな国とはいえ、柔軟性やおおらかさ が利かない風潮があるのも事実です。これは日本人が 信仰というものを否定的見ていることも一因があると思います。「人間が一番偉いんだ!」と、宗教を机に向かった学問から入ると、価値観だけが暴走し 頭でっかちになるのです。そのため、意見の食い違いがおこり紛争に発展したりします。安易なことは言えませんが、今のテロ行為は こう言ったことが根源にあるのだと思います。信仰というものを、理論や効率性で片付けようとする社会ほど恐ろしいものはありません。現代こそ 日本文化の根源、仏教と神道を包み込む心・・・ ” 日本の幸福感(おおらかさ) ” が求められてる時代だと存じます。合掌

神道は、日本に古くからある民族宗教です。たくさんの神様がいらっしゃいますが、神道における最高神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)であるとの考えが一般的です。

祖先を敬愛し、自然を大切にし、すべての命に感謝する、それが神道の心と言われます。

インド発祥の仏教は、日本古来の祖先の霊を崇拝する習わしと深い結びつきを持って発展していきました。

インド発祥の仏教は 日本に輸入され、先祖の霊を崇拝する古来からの習わしと 結びつきを持って発展しました。 仏教は ” 感謝の心 ” に合わせて、   ” 教え(幸福への道)” が説かれます。

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