春の嵐

昨日は日本列島を暴風が襲いました。隣の牧町では電柱が17本も倒れるという被害がありました。他県でも同様の被害があったようですが、混乱もなく助け合う日本人の精神は素晴らしいものがあると思います。

去年の東日本大震災の直後、アメリカのCNNテレビキャスターは「略奪行為などはショックを受けるほど皆無。住民たちは冷静で、他者と調和を保ちながら礼儀を守っている」と被災地仙台から驚きの声を本国へ送られました。

また、ロシアのイズベスチア紙には「首都圏の公共交通機関は完全に麻痺してしまったが、タクシー運転手は料金をぼったくろうとせず、粉々に割れたショーウインドウがあっても誰一人盗みに入ろうとしない。行列の場でも喧嘩など1つも起こらない。店員は水を配り、どの施設もトイレを開放していた」「日本人は上からの命令でそうしてるわけではない…驚くべき自己統制と他者への気遣い。日本人は自分たちを1つの大きな家族と捉えている。このような人々を見れば尊敬のまなざしを向けずにおれない」と。

歴史作家の鈴木旭氏はこう述べられています。

どん底に落ちても他人を思う心を忘れず、自分だけ良ければいいという個人主義、利己主義に陥らず、互いに助け合った。しかも、ごく普通の人々が、ごく普通にやったことであった。

外国人が称賛した日本人の姿は昨日、今日の付け焼き刃で出来ることではない。これは日本人が遠い祖先がら何代も重ねて引き継いで培って来た公徳心、公共意識、日本人のDNAであり、偶然ではない。

先人への報恩感謝。利他の心という仏教精神こそが、豊かな社会を築くのだと感じました。合掌

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