念誉昭憲代の授戒会 〜2000日の決意〜

今回の授戒会は、本来 令和3年に開く予定でした。しかし、未曾有のコロナウィルス感染拡大により約1年6ヶ月あまりの延期を余儀なくされました。

令和3年当時の授戒会ポスター

令和5年5月5日に正授戒という予定は、まだコロナウィルスの感染がどうなるかわからない状態で、雲を掴むような気持ちで設定した日にちでした。

思えば、この授戒会を開こうとした遠縁は 時期的な間隔がピッタリだったこと。近縁は 平成29年秋に授戒会を勤められた市内のお寺さまから法灯を受け継ごうと決意したとことから始まりました。

今でも覚えています、、、平成29年11月12日(日) に総代経験者の長老方にお集まりいただき、授戒会の決意を述べ、翌年に準備委員会を発足しました。

授戒会準備委員会の発足!

住職自身は 授戒会の成功を祈り、願掛けとして五穀断ち(禁酒も含む)を令和2年8月8日から始めました。 願掛けですので、理由は他人には言えず、ゲッソリ細った私を心配する方もいて下さいました(^_^;)

五穀断ち

しかし 願掛けから1年後、残念ながら 開催直前にコロナウィルス感染拡大のため延期を決断、、、これ以上、五穀断ちを続けると心身の危険があるため、禁酒のみの願掛けを継続しました。

これは授戒会開催中に知ったのですが、
令和5年5月5日の正授戒の満行から見て、
①授戒会の開催を宣言した日から丁度2000日目。
②願掛けを始めて 丁度1000日目だったのです

鳥肌が立ちました、、、決して狙った日にちではありませんでしたが、成るべくして成った授戒会だったんだと感じました。足かけ5年に渡り、住職の念いを完遂したことは感慨深いものがあります。神仏のご加護を感じた正授戒でした。

全世界を襲ったコロナウィルスを乗り越えて授戒会を勤められたことは、後世の西願寺の子孫に大きな勇気を与えることと確信します。合掌
〜つづく〜

ここからは余談ですが、願掛け明けにいただく酒の銘柄は決めてました。その名は「権座(ごんざ)」。これは骨仏に納骨されてる故・齊藤和夫氏のお気に入りの酒で、地元 近江八幡の米を使ってると聞いた時から決めてました。

西願寺のヨシ拭き屋根も、重要文化的景観第一号です。
因縁を感じます。

開催中の晴天は 氏神さまのお陰もあり、地元の酒で祝うのは妙案でしたが、入手困難な逸品でした。どうしたものかと模索してましたら、ちょうど授戒会終了後が齊藤さまの一周忌当日に当たり、ご遺族が骨仏前に「権座」をお供え下さったんです。私が願掛けをしていたことを知らずに、亡きご尊父に対し 「住職と酒を酌み交わして下さい!」というニュアンスのお手紙が添えてました(泣)

当家の許可を得て掲載させていただきました。
個人情報はボカシを入れて消してます。

生前、齊藤さまと果たせなかった呑み会をここで果たせます。骨仏から授戒を受けられた齊藤さまも満行おめでとうございました。九拝

新聞記者の齊藤和夫氏の記事

開眼供養とは別に特集も書いていただきました。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク